2014年9月29日月曜日

 2次募集ご注文の方

 大変お待たせいたしました。リフロー済み基板、本日入荷致しました。
 受け入れ検査&出荷検査が済み次第、出荷開始いたします。

 一部の方に「返信お願いします」とメールしたのですが、まだ御返事いただいていない方が3名様ほどいらっしゃいます。
 御一人様は、発送先が判りません。ご返信お願いします。
 エクセル添付でメールしたから受信側でブロックされてるのですかね?
 受信フォルダのご確認をお願いします。

 と、言った処で、読まずに捨てたの可能性があるのでもう一度メールしますから返信ください。

 逓倍チップは希望者多数なので、、、ちょっと値が上がっちゃうけど、基板化も検討してみます。
 NB3N2302チップの納期遅いから、納期に合わせて基板化もいいかもって気がします。



(10月2日更新ここから)
注文番号
 1 2 5 11 14 15 18 19 28 29 30 32 36 38 42 47 48 53 61 62 65 66 67 68 の方、出荷しました。

 本日の発送分は、「1242実装済み」をご注文の方、「生基板+PIC」をご注文の方が対象となります。  
 263169(仮)の方は、メールの返信頂いていないので出荷保留扱いです。

 PICは、足が曲がらないようにマスタ基板に仮止めしてあります。
 一旦外してソケット実装とかしてください。まぁ、そのまま直に実装でも構わないです。
 多分、内容更新はしないと思います。お好きなように扱ってください。

 PIC予備品もご注文の方は、スレーブ基板に刺して仮止めしてます。これは単に、「足曲がり回避の為の仮止め」です。
 スレーブ基板はPICを必要としませんので外してください。
 そのまま半田付けしないようにご注意願います。

 PIC複数個ご購入の方の場合は、段ボールかエアキャップで包んでます。

 スレーブ基板用のエミフィルNFM21C474同封してます。
 マスタ基板->スレーブ基板レフトチップと、給電する場合は、無限増殖コネクタ左上SLVEF1に実装してください。
 独立電源仕様にするのであれば、実装無しでOKです。付けるよりも外す方が面倒なので、この仕様になってます。

 納品書兼請求書を同封しておりますので、ご注文内容と、梱包内容ご確認のうえ、お支払お願いいたします。
 万一相違がありましたら、振り込み前にコメント欄か、メールにてご連絡お願い致します。

 「マスタ基板1242無し」の検査は全数済ませました。「スレーブ基板1242無し」の検査が済み次第、順次梱包、出荷致します。
(10月2日更新ここまで)

(10月5日更新ここから)
 数件分は検査済ませておりますが、、、台風の影響か雨振りっぱなしです。
 土日は郵便局開いてないので出荷しようと思ったらポスト投函な訳ですが、今ポストに投函しちゃうと濡れる事間違いなしなので、出荷は控えております。
 お待たせして申し訳ありませんが、郵便局窓口渡しで天候回復後に出荷再開したいと思います。
(10月5日更新ここまで)

(10月7日更新ここから)
 皆様、台風被害には合われなかったでしょうか?
 今年は首都圏大雪、御嶽山噴火、台風18号来襲と、天災続きでやな感じですね。

 全ての出荷検査終わりまして、一部除外で全数梱包&出荷しました。
 31番様からはご連絡頂きましたので、保留解除し出荷しました。
 出張でお留守になると、メールいただいた45番様は出荷保留してます。
 メール返信の無い26番のnikonikopan様、1件分は出荷保留してます。
 
 今回の基板は全数リフロー実装済みでご提供致しました。
 初ロットとは、パスコンの定数変えてます。PMLCAPも手配して実装しました。
 参考用として、2次ロット基板部品実装表をアップしました。こちらからどうぞ。
(10月7日更新ここまで) 

(10月10日更新ここから)
 45番様、70番様、 本日出荷しました。
 71番様、週末お留守のご連絡頂きましたので、連休明け出荷とし、保留にしてます。
 26番nikonikopan様、今日もメールしましたが、お返事が無いので出荷保留です。
(10月10日更新ここまで)

(10月14日更新ここから)
 台風19号過ぎ去りましたので、71番様、72番様、73番様出荷しました。
 台風被害等、起きておりませんことお祈り申し上げます。
 予備品、補欠品、キャンセル品、全て出荷しまして完売となりました。
 皆様、タンデム基板2次ロットのご注文ありがとうございました。
(10月14日更新ここまで)

(10月17日更新ここから)
 26番様、ご連絡頂きましたので、発送しました。これで全てのご注文の発送処理終わりました。
 「ぃゃぃゃ私の処には届いてないよ}な方いらっしゃいましたら、コメント欄かメールにてご連絡お願い致します。
 スレーブ用基板追加ご希望の方、用意できましたら発送いたします。
 逓倍基板用スクリプト造ってみました。ジャンパワイヤで繋いでお試しください。
 FSLEDな信号出ます。もっとスマートな処理で実現できないか調査中です。
(10月17日更新ここまで)

2014年9月28日日曜日

 AmaneroCombo384はシロでした。

 テクソルさんで確認した際に、「モノラルソースでポップノイズが発生する事を再現した」
 との事でしたが、、、、再調査の結果、食わせたデータにミスが有り、ノイズになってたそうです。

 Windowsでは問題無く再生できるのは、私も確認していたのですが、RaspyFi、,VolumioではNGでした。LINUX環境での確認をお願いしたところ、テクソルさんではKNOPPIX v7.0.2日本語版で試していただいたのですが、問題無しとの結論でした。
 テクソルさんから製造元に、どれだけの情報伝えたのかは判りませんが、 ダメなのは、RaspyFiとか、VolumioのUSBドライバって結論になるみたいです。

 RaspyFi,Volumio使うと05AFとは無関係なはずの、XMOSリファレンスデザインボードでもノイズが載るので、「RaspberryPiのUSBドライバがまずい」な結論で良いとは思うのですが、、、RaspberryPiはLinux UDA2以降って条件には入らない扱いになっちゃうのかな?

 回避策としては、RaspyFi,Volumio+USB_DDCでは、モノラル再生しない。

が、現時点での対策なのでしょう。

16Bit441_1000HzSine.WAV

をお手持ちのMPD+USB_DDCでお試しください。ALIXとかはどうなの?って気になります。
 版権フリーなので、再配布もOKです。結果をコメント欄にいただけますと幸いです。
MPDのハードとソフトのバージョン情報もあると助かります。

 RaspyFi1.0,Volumio1.4では、 1分間のうちで2秒、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒あたりでポップノイズ出ます。10秒ごとに出たり出なかったりで、聞き取れない場合もあります。
 ギャプレス再生でループだと、ループ切替りでは出ても仕方ないですが、タイミングがよければ切替りでもノイズ無く再生できます。
 Windows環境では綺麗に再生して、全くノイズ発生しません。

 RaspberryPi+Volumio+IISは、全く問題無く再生します。USB使わないですし。
 Volumio用IIS直結DAC基板が何点か頒布されてますが、皆高評価です。
 で、Volumio+IISは何がいいのかって測ってみたら、BitCLKの精度がすごい高いのです。
 当社のオシロで周波数測定すると、シグマの表示(バラつき)も出るのですが、ほとんど0で、ジッタ出てないって事みたいです。高性能追うにはここが重要と知りました。
 Volumio+IISはタンデム基板のジッタ除去回路無くてもいいほどの高精度なBitCLK生成を行ってるって感じでした。納得です。

 で、タンデム基板にVolumio+IISな環境構築には4逓倍、8逓倍チップが必要な訳ですが、NB3N2302の在庫品、DIP変換基板、0.1uF積セラコンをセットで頒布します。

 必要数確認したいので、希望される方は、コメント欄にハンドルネームと希望数書き込んでみてください。10セットぐらいは直ぐに出せそうですが、それ以上だと10月後半にならないとチップベンダに在庫が無いのです。¥500+税+送料¥82程度でご提供できるかと思います。
 komotan様他2名様ほどのご希望は、既にうかがっております。

 FN1242AのIIS直結基板のリクエストがありましたが、、、、私も欲しいです。
 リモコン可能な奴とかが頒布されてて、私はそこまで凝ったのできないしなぁと悩んでます。



2014年9月23日火曜日

 音は出てもノイズが、、、とか、Si5317がロックしない、、、とかお悩みな方。

 Amaneroとタンデム基板の繋ぎ方は、理想は以前ご紹介しました2階建て、3階建ての、ケーブルを介さない接続です。
 でも、ケーシングの厚みとか、USBの引き出しの都合とかで、ケーブル接続にされる方も多かろうと思います。
 私は秋月電子で買える10本入り¥300-なジャンパケーブル(メスメス)と(オスメス)使ってます。
 買って最初にする事は、樹脂部分外して中のバネ押し込んできつくする事。めんどくさいけど効きます。

で、ダメな例

角度変えて

 豆電球光らせるんじゃないんだから、こんなんでIIS信号だの24MHzなクロックだのが、正しく伝わると思わないでください。これでもちゃんと鳴る環境も有るんですけどね。

 じゃ、どうすればいいのって、それは簡単な事。

角度変えて

 IIS信号のDATA,BitCLK,LRCLKのすぐ隣にGNDがあります。そっちも繋いで捩ってください。
 MCLKは、DSD_Hの隣のGNDと捩りましょう。赤黒ペア線が4本です。
 3.3V端子は2本あります。2本とも捩った線で繋ぎましょう。赤赤ペア線が1本です。
 FSLEDとDSD_HとMUTE_Hはスタティックな信号なので、1本繋ぎで平気です。青1本線が4本です。
 あっ。色はこれじゃなきゃってことないですからね。間違わないように色分けして繋いでください。

 たったこれだけの違いで正しく音が出ます。お試しください。


 最後にケーシングする時に、バラけたままにしとくか、まとめて縛っちゃうかって実装方法がある訳ですが、どっちがいいかは賛否両論だそうで、お好みで決めてください。
 私は縛る派です。鉛の咬み潰し(釣り用品)挟んで制振、なんてテクもあるそうです。

 ダメな例の繋ぎ方でもちゃんと音が出る環境ってのは、asoyjiさんちの超弩級電源&ケーシング済みなヤツで、これは平気なんです。庶民派電源な環境では、、、、
 15cmな秋月ジャンパじゃなくて、小柳出の銀メッキ線を短めに使ってるのもポイントかも。
 最近はGNDと捻るだけではなく、シールド線に交換とかもやっておられるようです。
 勿論、シールド線使えば更に良くなるでしょう。音質改善も期待できます。

 不思議な物で、2階建て直結よりも良質なケーブル使って繋いだ方がいいって場合もあります。
 ケーブル自身がLPFな特性持ってて、Amaneroが吐くノイズを遮断して良い方向に作用するって事なのだと思います。

 IDCフラットケーブル使って繋いで頂いてもOKです。IIS信号に交互にGNDが挟まるので、案外高性能です。
 圧着前のケーブルが15cm長なら許容します。圧着してから折り返すと実質12cmくらい。
 25cm超える長さだと危険です。

 注意点は、Amaneroの部品面にピン立てたなら、タンデム基板は半田面に立てる。
 タンデム基板の部品面に立てたらAmaneroの半田面に立てる、としてください。シルク印刷された側に実装を合わせるって事です。逆にするなら両方逆にしないと駄目です。

 尤も、後者の場合はすぐ横にジャンパ設定ピンが有るから、これを半田面実装にしないとIDCフラットは刺さりません。また、間違えてジャンパ設定ピンに刺さないように、あえて位置をずらしてあります。


 ご意見、ご質問とかハンドルネーム名乗ったうえでコメント欄にどうぞ。

2014年9月11日木曜日

 7日にテクソルに「変なんだけどなんとかして」って問い合わせフォーム書き込みました。
 で、昨日テクソルからメール来ました。

 amaneroのモノラル再生で発生するポップノイズの不具合が再現確認できたそうです。

> PCMモノラル再生でFA05のデータが発生し、
> それがCombo384でDSDフラグとして認識され、瞬間的にミュートがかかるが、 
> すぐにPCMモードに復帰するのでポップノイズが出るようです。

だそうで、ミュートがらみの誤作動らしいです。

> 不具合の確認ができましたので、メーカーに報告いたします。 
> 不具合が解決され次第、弊社Webサイトで新ドライバ/ファームウェアなどの公開をする予定です。 
> また、この不具合については早々に情報公開をする予定でいます。 

とのことで、良い方向に向かいそうです。良かった良かった。

 ファームアップデートは、3ピンの端子のどれかをGNDに落としてUSB繋ぐと、メンテモードで起動するからその状態でファームアップのソフト起動。

 な感じで書きかえるみたいです。

 FSLED信号をアクティブにするには、USB繋ぐだけでファームアップのソフトで変更できましたけど、中身全部書換えはひと手間増える感じです。

 英語版の手順書しかなかったけど、日本語版も出してくれるのではなかろうか?
 再現確実なバグだし、全数だし、結構な数出てるし。

 日本に正規代理店あるってのは、ありがたいですね。
 テクソルさんは、ちゃんとお仕事してくれました。


 XMOS本家のCODEC付きリファレンスデザイン基板も手元にあるのですが、これも同じ症状なのです。こっちはDSD鳴らないから05AF無関係なはずなんですけどね。

 リファレンスデザインがコケるんだもの。DIYINHKのXMOSも同じ症状でコケましたよ。

 こっちは日本の代理店あるのかなぁ?
 重要なのは、話ちゃんと聞いて、再現実験できる組織かどうかなんだけど。

2014年9月5日金曜日

  先日の動画でフルエンシーの仕事っぷりが、よくお分かりいただけたと思います。
 44.1kHzのスペクトラムで最後の57秒当たり、20kHz~25kHzあたりがスッポリ抜けてました。
 
 でも、ホワイトノイズ20Hz~22.05kHzを食わせてやると、ちゃんと40kHz辺りまでなだらかに繋がります。

 動画とは、若干接続異なります。トランス無しで、アナログ端子直接見てます。
 基板はマスタ1枚で、レフトチップ前段PCM、ライトチップ後段生成DSD。
 測定レンジはDC-200KHZ、中央が100kHzになります。ひとメモリが20kHz。

 44.1kHz 青PCM アナログ端子直結 赤DSD128 アナログ端子直結
可聴帯域の20kHz超えて、40kHzまでだら下がりです。
 でも、FS/2な22.05kHzあたりは6dB落ち。1242Aの仕様書通りです。
 フルエンシのお仕事の結果です。
 60kHz辺りの盛り上がりは、量子化誤差とエイリアス由来のノイズ。


 96kHz 青PCM アナログ端子直結 赤DSD256 アナログ端子直結

 もうね、20kHzでバッサリ切れてます。
 80kH~110kHzはエイリアスノイズ。LPF通してないからです。

 192kHz 青PCM アナログ端子直結 赤DSD512 アナログ端子直結
 
これも20kHzでバッサリ。
 可聴帯域までしか仕事しませんって感じです。
 Volumioは、Sinc関数で補完してアップサンプリングデータ造って出してきます。「FS/2までの信号は元通りに再現しますよ」な処理なので、元データである20Hz~22.05kHzを全て、ほぼ元通りに再現しています。22.05kHz以上のデータは、もともと存在しないので、全く出てきません。Sinc関数はより高い周波数の音を作り出す訳ではありませんので。
 サンプリンレートも十分高いので、量子化誤差発生の余地もありません。綺麗に再現されてます。なので、高次に信号レベルが出ることは無いです。
 TIとか、ESSのDACは、内部でSinc関数補完処理するので、44.1kHzで再生しても、この192kHzと同じスペクトルで再生されます。FS/2で6dB落ちとかも起きません。

 アップサンプリングデータじゃなくて、ネィティブな192kHzサンプリングの20Hz~96kHzのホワイトノイズを食わせれば、100kHzまでだら下がりで出てくるはずです。

聴感上、どれが自然に聞こえるかは、FN1242Aの441ってことになるんじゃないかと。
 スーパーツイータ追加しようかなって気にさせます。
 まぁ、私が言いたいのはハイレゾな時代になってはきたけど44.1kHzだって凄いんだぞと。 


 44.1kHzPCMのアナログ(青)と、生成DSD128のアナログ(赤)が、どんな感じで違うのか良くわかるのがこちら。
 
1kHzの方形波です。
 プラスマイナスフルスケールな、0b0111111111111111と、0b1000000000000000を500usec毎に交互に入れてます。青が前段PCM、赤が後段DSD128のアナログ端子。

 中央拡大して、青がPCMアナログ。赤をLRCLKで見ると、1データでフルスイングさせてるのが良く判ります。赤はLRCLKなので、44.1kHzなクロックです。
ジャギってますね。スロープ部分。どっかから廻りこんでる風にも見えます。
サンプリングクロックより高次だし、マスタクロックほど高くないし、8段あるから8倍オーバーサンプリングのレートでジャギるのか?どうやらPCM再生でのアナログ端子には、8倍オーバーサンプリングで補完したDA結果がそのまま出てくるということのようです。
 352.8kHz相当のDA変換が行われていると。

赤を生成DSDデータに変えて見ると

 スロープ部分を8倍オーバーサンプリングして、斜めなデータを生成してました。
 フルエンシな振舞いです。
 22.6usecで立ち上がるスロープ波形として扱ってます。
 デジタルデータでは、マイナスフルスケールとプラスフルスケールしか無いのに、中間のデータを補間してるんですね。
 じわじわと、マイナスフルスケールなデータから、プラスフルスケールなデータに移行してます。

で、最初の波形(青44.1PCMアナログ、赤DSD128アナログ)を拡大すると、

 なんと美しい。

 DSD128相当ですから5.6MHzのなめらかさ。352kHzの16倍ですもの。
 これがスレーブ基板の静寂さ、ぶっ飛びサウンドの秘密なのでしょうか?
 逆に、「あれっ?こんなにPCMってノイズ載ってたんだっけ?」って気もするのですけど。

 asoyaji様は、「わざわざ変換して聞いてどうなの?と懐疑的でした」と告白されてますが、私もこんなに違いがある事が計測できるとは思ってもいませんでした。
 FN1242Aは、内部でDSD生成してるのだから、それをDA変換して出してるんじゃなかろうか?な話が出たこともありましたが、そいうことはやってないみたいです。タンデム基板の存在意義があったってモノです。

 同じマスタ基板上なので、チップの環境条件は同じです。GNDとか電源から廻りこめば、どちらもジャギるはずです。と、考えれば、どうやらPCMを処理するうえで載るみたいです。
 というか、8倍オーバーサンプリングの352kHzの結果なのですね。
 また、PCM側は、テストモードで動いてるのも不利な要素なのかもしれません。
 
 この違いを見ちゃったら、スレーブ基板でDSDデュアルモノだ!ってなっちゃいますね。
 今回の計測は、マスタ基板1枚で行ってます。
 スレーブ基板無くても、このようにDSD鳴らせますので御承知おきください。

2014年9月3日水曜日

 FN1242Aのフルーエンシ補間フィルタがどんな仕事してるのか良くわかる、 面白い動画をお見せしたいと思います。

 今まで公開を躊躇してたのは、必ずノイズが入って乱れちゃってたので、リッピングし直さなきゃなダメだよなぁとか思ってたんです。JEITAディスクって、CD-Rに焼いた奴だし、オマケデータのZIP展開できないボロさだし。アマネロの誤作動なんて考えもしなかった。

 VolumioからIIS直出しだと、全くノイズ出ない事が判ったので、携帯で動画撮ってみました。
 音声は蛍光灯のジーノイズと、外の工事騒音も入ってたりします。手ぶれも御免。横向きも御免。

 青が、前段レフトチップのPCM再生。アナログ出力端子を直接プローブしてます。
 赤が、後段ライトチップの生成DSD再生。LPF代わりにファインメットトランスLT0615咬ませてます。 ゲインが下がる向きで、トランスに結線してます。固定抵抗無く直結です。
 1分間程で、1kHz5秒+20Hz~20kHzスイープします。

44.1kHzママの20Hz~20kHzスイープのサイン波形
赤はDSD128相当で鳴らしてます。



8kHz超えたあたりから、綺麗なサインではなく、崩れ始めます。
いわゆる量子化誤差が混じりだして、お終いの20kHzは単一のサイン波とはほど遠い波形になります。DACでサイン波形を再現するには、1サイクル最低8ポイントは必要とされてます。44.1/8=5.5ポイントでは綺麗なサイン波にはなりません。

192kHzにVolumioでソフトウエアアップサンプリングのサイン波形
赤はDSD512相当



お終いの20kHz近くなると、ゲインが下がります。FN1242Aのスペックどおりの波形です。
終始、綺麗なサイン波形が見れます。20kHzを表現するのに9.6ポイントですから綺麗なモノです。


 じゃあ、これを周波数ドメインで見たらどうなってるのか?
 測定帯域はDC~50kHzのスペクトラムです。

192kHz



 20kHzでチョンと御終いになってます。エイリアシングは測定範囲外のもっと高い周波数で出ています。
 TIとかESSのDACで同じこと計測すると、44.1kHzでも同じように観測されます。

44.1kHz



 20kHz超えた帯域まで伸びてます。というか超えたところに信号レベル出ます。
 LPF通して無い方は、50kHz付近にも信号レベルあります。この辺りは、いわゆるエイリアシングが出てるのですね。
 30kHz付近は、量子化誤差の歪が現れた部分です。
 これが、フルエンシー補間の秘密というか、仕事っぷりなんですね。
 この量子化誤差が悪い方向に働かない。
 「96,192なハイレゾよりも、44.1kHzの方が、高帯域まで伸びてるんじゃないか?」って思われてた方がいらしたとしたら、その方の耳は間違ってません。
 計測すると、このように実際に可聴帯域以上まで伸びてます。
 艶のある高域という表現ありますが、これがFN1242Aの持ち味と言えるのでしょう。
 皆様が惚れたFN1242Aの音です。

 フルーエンシの魅力を引き出すのは、44.1kHz、48kHzあたりの量子化誤差含みな帯域なのでしょう。
 ハイレゾデータに拘らなくても、「44.1kHzの方がいい音出てるねぇ」なのかもしれません。
 192kHzで、MCLK 49MHzにして、超ぶっ飛びDSD512ってのも、もちろんアリです。

 フルエンシが効いた44.1kHzでDSD128か。192kHz+MCLK2倍でDSD512か。
 タンデム基板使いこなして楽しんでください。

2014年9月2日火曜日


 今朝、amaneroの様子見たら復帰してました。良かった。

JEITAサイン波形のアナログ信号のノイズにトリガ掛けて、オシロでデジタルデータ見てみました。
 ダメ出ししたからには、どう駄目なのか、確認しませんとね。

 amaneroも、DIYINHKも、共通して 10101111 か11110101がLR繰り返して来ると、コケました。
 16ビットとか、24ビットとかなデータの中に、上記データが含まれるとコケてます。MSB,LSB、中央関係なく、10101111がどの桁に来てもダメみたいです。
 ノイズ発生に対するトリガは、全て拾って観察できたわけではないので、他のデータ列の場合も有るのかもしれません。コケないでちゃんと連続して動作する場合もあるかもしれません。
 でも、少なくともトリガ掛かったノイズ発生時には、10101111か、11110101が観測できました。
 ロジックアナライザで、10101111にトリガ掛けて見れば確実ですが、ロジアナ持ち合わせていないのですみません。
 
 amaneroの場合は、データがLRCLK1サイクル分出なくてフラットになる場合があり、DIYINHKよりも重症です。DIYINHKはデータは出続けますが、化けたデータになっちゃうみたいです。

 DSDとPCMの判別は、「0x05FAなデータが来たら」なはずですが、デイテクタが8ビット分でも反応しちゃうみたいです。なんか残念な実装がなされてる感じです。
 
 モノラル曲は、LRで同じデータが入る事になるので、10101111か11110101が有れば、そこでノイズ発生になるのでしょう。でも、出ない曲は全く出ないことになります。ステレオ曲だとほぼ出ないって言えるのでしょうか。

 JEITAサイン波は、フルスケールなサイン波なので、
 最大0b0111111111111111~最少0b1000000000000000なデータで構成されますが、10101111とか11110101の出現は、3分間再生して4~5回程度は出現するみたいです。で、連続で入力されるのかはLRで1回入ったら、次に来るのは数秒後って感じです。

 何が起きているのかは判りました。
 対策は、、、、、モノラル曲は避けるってことでしょうか。DSD対応のUSB-DDCは。

 amaneroがハングアップして、全く動かなくなるのは「毎回必ず」ということではないみたいです。
 ハングアップしないでちゃんと動作を続ける場合もありました。でも一度ハングアップしちゃうと電源落として放置しないと復帰しません。

 さて、0x05FAデイテクタが載ったUSB-DDCって、世の中に何種類もあるのでしょうが、オーディオ機器メーカ製のとかは、きちんと動くのでしょうかね?誤作動対策してますよね。きっと。たぶん。

 私はオーディオメーカ製を買う気は全く無いので検証できませんが。



 RaspberryPiからのVolumioでのIISの直出し詳細を、早く公開した方がいいですね。

 amaneroとか、DIYINHKとかのDSD対応DDCの致命的な欠陥に気が付きました。
 必ず同じ曲の同じ再生時刻でノイズが入るって欠陥です。
 逆に言えば、起きない曲は全く起きないのですが。

 リッピングの時に「ノイズ載っちゃったんだな」とか思ってた方もおられると思うのですが、そうではなさそうです。
 特に、モノラルな曲だと起こりやすい。私、モノラル曲の検証ってしてないつもりだったんですが、曲は確かに鳴らしたことなかったんです。が、JEITAの信号ディスクはモノラルでサイン波形入ってるんですね。で、必ず同じタイミングでノイズ出てた。
 「ポッ」って。
 タンデム基板造り始めた時からだから、去年から出てたのは知ってたんです。
 リッピングでしくじったと思い込んでたのです、、、、そうではなかったらしい。

  knkn59様が、「モノラルだと左OK,右ノイズ」って事らしいのでモノラル曲fooberで起こしてamaneroに喰わせたら不具合再現しましたよ。96kHzの曲で左OK右ノイズ。

 JEITAディスクのサイン波形のノイズの原因は、0x05FAの繰り返し入力。つまり、モノラルでの入力タイミングでノイズになるようです。
 amaneroでもDIYINHKでもJEITAのサイン波は、同じタイミングで必ずノイズ発生してました。

 DSD対応のDDCって、0x05FAが繰り返し入るとDSDと判別ってやってるのですが、モノラル曲だと最低2回続けて入るタイミングが必ずあるんですね。
 amaneroはこれが頻繁に入るとハングアップするようです。
 モノラルのサイン波だと持ちこたえたけど、モノラルの曲だと頻度が上がるせいなのか、なんか調子悪くなって、結局、壊れちゃったみたいです。
 明日の朝まで放置して、コンデンサの電荷抜けたら復帰ってなればうれしいのですが、、、

 Volumio+IISだと全くノイズ出ないです。当然です。DSD検出しないですから。
 モノラル再生も全く問題ないです。

 タンデム基板鳴らす為にamanero導入された方は、多数おられるかと思います。
 こんな欠陥抱えてたなんて、お奨めしたのに申し訳ないです。
 今更何を言い出すのかと思われた方。すみません。私も2時間前に判った話です。

 タンデム基板鳴らす環境として、amanero、DIYINHK、Volumio+IISを検証してきましたが、なんかamanero最低ジャンって感じでとても悔しいです。
 モノラル曲でハングって、あげくに壊れちゃうんだもの。
 DIYINHKでは、モノラル曲で破壊までには至らないみたいです。でも、0x05FAなデータがLR出るタイミングが有る曲は、そこでノイズになります。必ず。出ない曲は出ないです。もうこれは博打です。

 こんな事指摘した人、日本語圏では誰もいないですよね。
 まぁ、今後ポツポツ話が持ち上がってくるんじゃないかと思います。
 英文の書込み読むのが苦痛じゃない方。英語圏で出てるか見てみてください。


 asoyaji様がマスタクロックを2逓倍して192kHzでDSD512!を紹介してくださいましたが、   Volumio+IISのやり方も同じようなモノです。

 IISが出てくる端子についてはググれば既に情報は大量にあります。
 更に更新しますので詳細はその際に追記します。

 予告の際に、5Vと書きましたが、オシロの見間違いで3.3Vでした。
 クロックみたからオーバーシュートで5Vと勘違いしました。

 RaspberryPiから3.3Vの電源取れます。タンデム基板のアイソレータ電源に繋ぎます。
 NB3N2302の電源も、RaspberryPiから給電します。
 
 基準クロックをBitCLKにして、NB3N2302で、4倍とか8倍とかにするだけです。
 FS1:0=HHで8倍、FS1:0=LHで4倍になります。

 ネィティブDSD再生はできません。PCMな曲だけです。スレーブでDSD再生しましょう。

 FSLEDな信号はVolumioなRasPiからは出てこないですから、これはサンプリングレート変換機能で一定にしてしまいます。
 24Bit/44.1kHzで、BitCLKを8倍にしてMCLKにいれてあげればぶっ飛びなDSD128で聴けます。 
 24Bit/192kHzで、BitCLKを4倍にしてMCLKに入れてあげれば超ぶっ飛びなDSD512聴けます。

 自動切替対応はできません。というか、レート変換すると、全ての曲が指定したレートにアップ/ダウンします。なので、JCJP1とかMSTJP1は、固定設定にします。

 そして、最大のメリットは、0x05FA連続でノイズにならない!<-2時間前に知った。


 私のamaneroは10-2013モデルです。購入時期によっては振る舞いが違うかもしれません。
 実際、FSLEDの出方が違うモデルが存在します。初期の奴はファーム書き変えても出ませんし。

 因みに、09-2013が最初に買った奴ですが、何時の間にか壊れてたんです。今思えば0x05FAでハングアップして壊れたのかもしれません。
 注意喚起ということで、amaneroにモノラル曲は避けることを推奨します。